日野市不倫OL事件に取り憑かれた男

今から29年前に「日野市不倫OL事件」と言われる、ある放火殺人事件が発生した。

 

事件の概要を簡単に話すと、会社の先輩にあたる妻子持ちの男と後輩の女が、やがて不倫関係になり、最終的に女がその男の住む家に火をつけ、幼い子供2人が亡くなってしまった痛ましい事件である。

 

かなり簡略化してるがザックリ言うとこんな感じ。

これだけ見ると「女がただただ最低」と思うかもしれない。

たしかに女がしたことは絶対許されるべきではない。むごいやり方で幼い子供が二人も亡くなっているのだ。

しかしながら、この先輩にあたる男がとにかく胸糞悪すぎる最低野郎なのだ。

 

ここに、よりこの事件の詳細が書かれてるテキストを貼り付けさせていただく。(この事件の概要を一番うまくまとめてるテキスト。ちなみにwikipediaは一番カスなので見る必要なし)

 

http://www.maroon.dti.ne.jp/knight999/hino-ol.htm

 

どうだろうか。加害者の女に同情してしまうのも致し方無い。

 

 

私はこの事件を知ってからすっかり取り憑かれてしまっている。

週に1回はこの事件の事を調べている。最新のニュース記事及び、この事件を取り扱ったyoutube動画が更新されてないか調べてる。Google mapで事件の舞台になった場所周辺を隈なくチェックしてる。

被害者の男の写真を探し出し、めぼしい物も見つけてる。

最近はこの事件の内容を報じてる当時の週刊誌を購入しようか本気で悩んでいる。

 

 

何故そこまで取り憑かれてしまったのか。

 

恐らく事件現場となった日野市及びその周辺が大きく関係している。

 

個人的な話になるが、大学時代、日野市の真隣の多摩市にある聖蹟桜ヶ丘駅に住んでいた。

 

男が暮らしていた団地の当時の最寄り駅である高幡不動駅も、女が一人暮らしを始めた日野市落川、おそらく最寄りは百草園駅も、二人の職場がある府中市も、当時の職場の最寄り駅にあたる中河原、分倍河原も、二人が関係を持つ日に行った多摩川の花火大会も、はじめてのデートに行った府中郷土の森博物館も、なにもかもが自分の大学時代の生活圏内にあった場所すぎるのだ。

そんな場所で繰り広げられていたドロドロの愛憎劇。

興味惹かれないなんて、ありまっか?

 

 

それだけではない。

 

不謹慎なのは百も承知だが言わせてもらう。この事件、非常に胸糞悪く残酷な事件なのだが、妙にトレンディな要素を感じてしまう。

 

女が会社に新卒入社してから事件発生までが1989年〜1993年。時代からして平成初期のトレンディ期。

出回ってる女の写真もなんとも当時のOL感を醸してるものだし、オフィスで先輩後輩の関係にあたる男女が、お互いに「師匠」「キャッシー」とニックネームで呼び合い、恋愛関係になり、不倫してしまうのも当時のTBSドラマ感がある。

この男がうそぶき、女を本気にさせた、「妻みたいなタイプとは結婚するつもりはなかった」「妻に事故で死んでほしいと思ってる」等のクソみたいな言葉たちも、昔のドラマに出てくる、女をもて遊んだ挙げ句に結局捨てる俳優のセリフのようだ。

 

なかでも個人的に一番トレンディを感じてしまったのが、女の誕生日に多摩川花火大会に行ってはじめて関係持つ日、男がステレオとCDをプレゼントしている事だ!!!!!

 

誕生日→多摩川花火デート→プレゼントにステレオとCDをプレゼント→女のアパートではじめて関係を持つ。この流れ。

トレンディドラマすぎる。

 

マジでなんのCDをプレゼントしたのか気になって仕方ない。アルバムなのかシングルなのか?時代的にチャゲアス?女がユーミンを好きだった可能性がある。じゃあこのとき1991年の夏だから、ユーミンのアルバムでいくと最新作は天国のドアか。

.....とか色々想像が膨らんで仕方がない!

他にも挙げようと思えばいくらでもトレンディ要素を挙げられるが、とりあえずこの辺で。

 

とにかく今回、私がこの事件に取り憑かれている理由をツラツラとあげさせてもらった。この事件ももうすぐ発生してから30年近くになる。その間、被害者はもちろん、加害者の苦しみは想像を絶する。

当事者間の内情を知らず、外野から色々言わせてもらったが、やはり被害者となったのは何の罪もない子供たちであり、それを思うとやりきれない気持ちになる。子供たちの冥福を祈るとともに、この手記を終了する。